今日は久しぶりに邦画の観賞をしたんですけど、邦画もいいもんですねぇ~、少し前に話題となった映画ですが、今観てない人にもおすすめできるので紹介しときます。
前半は複線が多く張られるので、B級臭でつまんなくなったとしても良く観ておいたら後々楽しくなります。なので観るのを止めるな!…止めないで下さい。
動画配信もされていて、トライアル期間無料で観ることも可能です。
カメラを止めるな!鑑賞。
前半の(なんだこれ?面白いのか?シュールなのか?大丈夫??)不安になったんだけど、
後半でその正体が油田かよ!ってくらい噴出するように わかる。全部がわかる。もう声だして何度も笑ったし「なにこれ愛しい」って思った。この映画の感想を集約すると「愛しい」です。— がじゅまる (@orekun320) June 26, 2018
総合評価:85/100点
映画「カメラを止めるな!」あらすじ
とある郊外にある浄水場で映画の撮影が行われていた。撮影内容はB級映画にありがちなゾンビもの。
ゾンビ化した青年に襲われる少女役に本物の恐怖が足りないと監督が迫り強く当たっていた。
休憩時、俳優と話していたメイク担当から撮影場所として選ばれた浄水場について話が出る。
実はこの浄水場の廃墟、戦時中は日本軍の人体実験場と化していて死人を生き返らせる研究をしていたらしい…
そうしている間に狂気に囚われた監督が屋上に書いた血文字によって回りの役者が次々とゾンビとなり少女へ襲い掛かるが…
映画「カメラを止めるな!」登場人物
ここから軽くネタバレ含まれるので注意
映画に関わる主人公一家
日暮隆之(演 濱津隆之)
普段はバラエティの再現映像やカラオケ映像などを細々とやっている映像作家。一人娘がいて可愛がって育てた時の写真を今でも大事に持っている。キャッチフレーズは「はやい」「やすい」「質はそこそこ」今回の企画番組の監督を請け負う。
日暮真央(演 真魚)
隆之の娘で、大学に通いながら父と同じ映像の世界へ進もうとしている。熱意は強く、父のそこそこの質で出そうとしている姿勢が気に入らないのは青さ故だろうが本人は分かっていない。神谷のファンで、元バスケットボール部。
日暮晴美(演 しゅはまはるみ)
隆之の妻で真央の母親、元女優で現在は引退している。役に入り込みやすく娘は実力を絶賛しているが入り込みすぎて現場では使いにくい存在となっていた模様。女優以外で熱中できるものを探していて現在は護身術を習得中。
作中劇の役者は曲者ぞろい
松本逢花(演 秋山ゆずき)
この映画のヒロイン役といえる女優役のアイドル。まわりに可愛がられているのか、自分のやりたくない演出指示があると事務所を盾にして断ってくるので度々監督を困らせている。あいたんビームという決め台詞がある。
神谷和明(演 長屋和彰)
隆之の娘お気に入りの人気イケメン俳優、今回は血まみれのゾンビ役だが、役柄にストイックでゾンビが武器を扱う設定など納得のいかないものは監督だろうと抗議する。親父にぶたれたことがない。
細田学(演 細井学)
ちょっとひょうきんな中年の男性、酒好きで職務中にも酒をたしなんでしまう。劇中ではカメラマン役。キャリアが長く隆之とも再現ドラマの作成などで長い付き合いがある。一人娘がいるが酒が原因で絶縁状態。
山ノ内洋(演 市原洋)
すこし気弱なメガネの助監督役、打ち合わせでも周りに自分の意見を通せない節のあるものの、我の強い周りに代わって裏でフォローする気回りを見せる。よく液体をぶっかけられる。
山越俊助(演 山﨑俊太郎)
頭を丸刈りにしてタオルはちまきをした、録音係役。繊細な性格で常に真顔で細かいことを言うのでまわりから面倒臭がられている。胃腸が弱く、軟水以外の水を飲むとお腹を下してしまう。
黒岡大吾(演 イワゴウサトシ)
撮影している企画作品の監督役。とても真面目だが人妻好きのようで、人妻相手だと人が変わってしまう。
相田舞(演 高橋恭子)
作中劇のメイク役だが子持ちで赤ん坊を背負って働いている。子育てをしながらの劇参加なので進行を止めることもしばしば。
振り回される映画スタッフ
谷口智和(演 山口友和)
細田はカメラマン役だが、こちらは実際の撮影者。ベテランであり、見習いの撮影助手がついている、ところが最近は腰を痛めておりあまり無理な動きは出来ない模様。
松浦早希(演 浅森咲希奈)
撮影助手の映画スタッフ、カメラマン志望であるのかベテラン谷口の助手をしながらカメラを任せてもらえる機会を狙っている。撮影に関しては彼女なりのこだわりがあるようだが、谷口に認めてもらえていない。
藤丸拓哉(演 藤村拓矢)
音響効果スタッフ、ずっと裏方での作業と地味な役回りではあるが実際に映画を作るときは途中でBGMを入れたり、いらない音を抑えたり等とても重要ポジション。
温水栞(演 生見司織)
相田、日暮晴美ともにメイク役だが実際にメイクしているのはこちら。役の合間に役者をゾンビに変えたり血のりを付けたりと手際がよく、アクシデント時にもきちんと仕事をするベテラン。
吉野美紀(演 吉田美紀)
中堅AD、制作進行をモニタリングし必要があればヘルプに向かう。堅実な立ち回りのベテラン。基本裏方
栗原綾奈(演 合田純奈)
新米AD、基本的に撮影裏方の雑用全般を行う。不慣れな為、作業そのものよりも現場と裏方の連絡役が多い模様。現場段取りの件で山越によく絡まれている。
わりとてきとうな責任者
吉沢真一郎(演 大沢真一郎)
少しチャラい感じのラインプロデューサー、よくいる業界人という感じで映像も作品というより仕事として捉えている。仕事を頼む立場上、監督より上なので常に日暮の仕事を見ていくことになる。
笹原芳子(演 竹原芳子)
小柄な関西のおばちゃんといった感じの女性、この企画の総責任者なのだがとてもそう思わせないほど適当、日暮にざっくりとした内容で仕事を依頼する。
映画「カメラを止めるな!」感想
前半冷めて観ていた分の反動が中盤をえて後半すごい。
まず参加していたキャストの性格や参加背景が明らかになり、同情や感情移入できるようになってから面白くなってきました。特に日暮一家や細田さんあたりは個人的に好きでしたね。
日々の糧を稼ぐために映画の質にはこだわれずクライアントの為ある程度抜くところは抜かざるを得ない映画監督、ところが娘はこだわりを捨てて作品を軽く扱うところが嫌い。
もちろん収入の為に手を抜くことがいいわけではなくきっちり作品を収めなければならないが現実なかなかうまく行かないジレンマを抱えている主人公の苦しさが伝わってきました。
前半の狂った映画監督とは打って変わって、おとなしい感じになってしまい、本当はこういうひとなんだ…というギャップが良かった。
そのストレスを爆発させるように後半、生意気な俳優にセリフと演技を建前に本音を言い、ビンタを食らわしたときはすっきりして笑いが出ると同時に今度の企画での監督は本気だという思いきりの気迫まで伝わってきました。
実際に映画監督をやったことはないけどこういう生活スタイルで映像活動をされている方はいるんだろうなぁというのが伝わってくるし、部屋の様子からそんな裕福ではなく庶民的な感じも親近感が湧きます。
それと酒グセが直らず娘に絶縁されている父親俳優。
働いている父親にとって家族と子供っていうのは生きがいとも言える存在であるにも関わらず嫌われてしまう、珍しくはないことですが父親にとってかなりつらいはずでこれも同情してしまいます。
今回の仕事が終わるまで酒は飲まない、決めた!と決心したのにもかかわらず本番ですぐ飲んでしまうという(笑) オチが早くてここも面白かったです
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